ネコ

ペーパードリップの淹れ方ってたくさんあってわからないにゃ

カエル

色々な淹れ方(流派)があるけど基本は同じ

カエル

温度、重さ時間に加えてお湯の注ぎ方がポイントだよ

ネコ

お湯の注ぎ方で変わるのにゃ!?

 手軽に始められるのにプロまで愛用する抽出方法「ペーパードリップ」。淹れ方を調べると様々な方法が出てきてどれを信じればよいか迷ってしまいますよね。

 結論をいうと温度、重さ時間に加えてお湯の注ぎ方にこだわっている淹れ方ならどの淹れ方でも「ある程度」美味しくできます。

 なぜ「ある程度」かというと大体の抽出方法は豆の焙煎度に合わせて抽出方法を変えていないからです。そこで今回はカエルがお店で実際に使っている「ある程度」を除外するテクニックをご紹介します。

 この淹れ方を覚えれば美味しいコーヒーを自分で楽しむことも、知り合いに振る舞って喜んでもらうことも、仕事に活用することもできます。是非何度も見直して習得していってください。

必要な道具

  • ケトル(温度設定できるもの)
  • スケール(タイマー付きのもの)
  • ドリッパー
  • ペーパーフィルター

 2026年3月現在、Amazonですべて揃えて1万円ほどです。

ケトル(温度設定できるもの)

 今回の淹れ方をするには細口の温度調整できるタイプのケトルが必須。上位モデルである必要はないので家電量販店やAmazonなどで用意しましょう。


【Amazon.co.jp限定】【転倒湯漏れ防止】アイリスオーヤマ ドリップケトル 電気ケトル 800ml 万が一倒れても安心 温度調整(1℃単位)40~100℃ 保温機能 3種自動メニュー 空焚き防止機能 お手入れ簡単 広口 温調タイプ AKE-C800T-B ブラック

スケール(タイマー付きのもの)

タイマー付きのデジタルスケールも用意しておきましょう。別々でもできますが時間と重さを同画面で確認できると抽出しやすいです。


Litake キッチンスケール コーヒースケール デジタルスケール 0.1g単位 3kg タイマー機能付き はかり 計量器 お菓子作り パン作り 防水 日本語説明書付き (ブラック)

ドリッパー

 ドリッパーはスッキリとした味わいに仕上がるハリオV60のような円錐型のものを使用。カエルは「キーコーヒー Noi クリスタルドリッパー」を使用しています。


キーコーヒー Noi クリスタルドリッパー 1個 (x 1)

ペーパーフィルター

 ペーパーフィルターはドリッパーの形状と同じものを選びましょう。無漂白と漂白済みのものがありますが紙臭さの少ない漂白済みのものをオススメします。


HARIO ハリオ V60 フィルター | V60用ペーパーフィルター01W | VCF-01-100W | ホワイト 100枚 | 1~2人用 | コーヒーフィルター ペーパー

【共通】抽出前の準備

豆の重さを量る

 コーヒーは重さをスケールで量りましょう。計量スプーン摺り切り一杯や山盛り一杯といったような量り方だと味にぶれが出るからです。

 豆の量はカップ一杯160cc分で10g~12gがオススメ。カエルは11gで淹れています。

豆を挽く

 使用するコーヒーが粉の状態の方は飛ばしてOKです。豆の状態の方は豆の焙煎度合いに合わせて粉の粒度を変えましょう。

浅煎りの場合は中細挽き

 浅煎りのシナモンロースト~ミディアムローストの豆をペーパードリップする場合は、中細挽きにします。

 理由①成分の抽出を促進するため。浅煎りの豆は、深煎りの豆に比べて組織が硬く、成分が溶け出しにくい傾向があります。

 細かく挽くことで豆の表面積を増やし、お湯との接触面積を大きくすることで、成分の抽出を促進することができます。

 理由②酸味を際立たせるため。浅煎りのコーヒーの特徴である爽やかな酸味は、短時間で抽出される傾向があります。

 細かく挽くことで、抽出初期段階で酸味成分が効率的に溶け出し、酸味を際立たせることができます。

中煎りの場合は中挽き

 中煎りのハイロースト~シティローストの豆をペーパードリップする場合は、中挽きにします。

 理由①酸味と苦味のバランスを整えるため。中煎りの豆は、浅煎りの特徴である爽やかな酸味と、深煎りの特徴である芳醇な苦味の両方を兼ね備えています。

 中挽きにすることで、酸味成分と苦味成分をバランスよく抽出することができます。

 理由②甘みやコクを引き出すため。中煎りの豆は、焙煎によって糖分がキャラメル化し、甘みやコクが生まれます。中挽きにすることで、お湯が豆の内部に浸透し、これらの成分を十分に溶かし出すことができます。

 細かく挽きすぎると抽出時間が長くなり、雑味が出てしまいます。粗く挽きすぎると抽出時間が短くなり、甘みやコクが十分に引き出されません。

深煎りの場合は中粗挽き

 深煎りのフルシティロースト~フレンチローストの豆をペーパードリップする場合は、中粗挽きにします。

 理由①成分が溶け出しやすく、過剰抽出を防ぐため。焙煎が進むとコーヒー豆の組織はもろくなり、成分がお湯に溶け出しやすい状態になります。深煎りの豆を細かく挽いてしまうと、成分が過剰に抽出されてしまいます(過剰抽出)。

 その結果、渋味やえぐみといった好ましくない味わいが強くなってしまうため、中粗挽きにすることでお湯との接触面積を適度に保ち、過剰抽出を防ぐことができます。

 理由②雑味の抽出を抑え、クリアな味わいに仕上げるため。深煎りのコーヒーの特徴である芳醇な苦味は、抽出後半で溶け出しやすい傾向があります。細かく挽きすぎると抽出時間が長くなり、苦味成分だけでなく雑味成分も多く抽出されてしまいます。

 中粗挽きにすることで深煎り特有のコクと苦味を活かしつつ、クリアで飲みやすい味わいに仕上げることができます。

ペーパーフィルターを濡らす

 ペーパーフィルター全体をお湯で濡らします。そうすることでペーパーフィルターの紙臭さを落としたり、ドリッパーと密着させたり、マグカップを温めたりすることができます。

粉を平らに整える

 ドリッパーにペーパーフィルターをセットしたら粉を入れ、ドリッパーのふちを数回軽くたたいて粉を平らにならします。

お湯はグラムを量って3回に分け投入

 カップ一杯分150cc抽出を想定すると、お湯は3回に分けて1:1:3(30g+30g+90g)で投入 それぞれに蒸らし、抽出、濃度調整の役割があります。

 ここまでが浅煎り~深煎りに共通する工程です。次項から本格的に焙煎度合いに合わせたドリップ方法を紹介。

【浅煎り編】美味しいペーパードリップの淹れ方

 YouTubeで知りたい方は、こちらにまとめてあるので参考にしてください。

湯温は90℃

 浅煎りの豆は焙煎時間が短いため、豆の内部の水分が多く残っており、組織が非常に硬く引き締まっています。そのためお湯が内部に浸透しにくく、成分が溶け出しにくいです。 

 90℃以上の高温のお湯を使うことで豆の硬い組織が物理的に緩みやすくなります。これによりお湯が豆の内部までスムーズに浸透し、様々な味や香りの成分を効率的に溶かし出すことができます。

時間は3分を目途に抽出

 中細挽きのためゆっくりとお湯がフィルターを抜けていきます。3分前後を目途に抽出を終えましょう。

 1回目、開始〜40秒、蒸らし。10秒程で30gになるまでお湯を粉全体が濡れるように投入します。蒸らすことによりコーヒーの成分が抽出されやすくなります。

 お湯を投入後すぐにドリッパーを円を描くように回す「スピン」を加えることで、よりムラなくコーヒーの成分を溶かしだすことができます。

 2回目、40秒〜1分20秒、味を抽出。 1回目の開始時より40秒経ったところで+30g(60gになるまで)中央から外へ向かって円を描くようにお湯を投入します。

 3回目、1分20秒〜3分前後、味の濃さを調節。2回目の開始時より更に40秒経ったところで目標の150g(粉がお湯を吸収するため150cc抽出するには+10gの160gまで)になるまでお湯を投入します。

 中央から外へ向かって円を描くようにお湯を投入します。お湯を入れ終えたら再度スピンを加えて壁面について微粉を落としていきます。

抽出完了

 お湯が落ちきったところでドリッパーを外して完成。粉の表面が平らになっていれば成功です。華やかな香りと爽やかな酸味をお楽しみください。

【中煎り編】美味しいペーパードリップの淹れ方

 YouTubeで知りたい方は、こちらにまとめてあるので参考にしてください。

湯温は87℃

 お湯の温度は87℃前後がオススメ。高温による過剰な苦味・雑味の抽出を避け、低温による物足りなさを解消。中煎り豆の最大の魅力である「酸味と苦味の調和」と「クリアな甘み・コク」を最大限に表現するためです。

時間は2分半を目途に抽出

 中挽きは2分半前後を目途に抽出を終えましょう。

 1回目、開始〜40秒、蒸らし。10秒程で30gになるまでお湯を粉全体が濡れるように投入。またドリッパーを円を描くように回す「スピン」を加えることで、よりムラなくコーヒーの成分を溶かしだします。

 2回目、40秒〜1分20秒、味を抽出。 1回目の開始時より40秒経ったところで+30g(60gになるまで)中央から外へ向かって円を描くようにお湯を投入します。

 3回目、1分20秒〜2分前後、味の濃さを調節。 2回目の開始時より更に40秒経ったところで目標の150g(粉がお湯を吸収するため150cc抽出するには+10gの160gまで)になるまでお湯を投入します。

抽出完了

 お湯が落ちきったところでドリッパーを外して完成。粉の中央がくぼみ、壁面に粉がついていれば成功です。甘味、苦味、酸味、コク、バランスの取れた味わいをお楽しみください。

【深煎り編】美味しいペーパードリップの淹れ方

 YouTubeで知りたい方は、こちらにまとめてあるので参考にしてください。

湯温は83℃

  お湯の温度は83℃前後と低めがオススメ。不必要な苦味や雑味の抽出を抑え、深煎り特有の甘みやコクを最大限に引き出すためです。

 低温で抽出することで溶け出しやすい強い苦味や雑味を物理的にコントロールし、深煎り豆の魅力である甘み、コク、芳醇な香りをクリアに引き出します。

時間は2分を目途に抽出

 中粗挽きのため比較的素早くお湯がフィルターを抜けていきます。3回に分けてお湯を投入し2分前後を目途に抽出を終えましょう。

 1回目、開始〜40秒、蒸らし。10秒程で30gになるまでお湯を粉全体が濡れるように投入します。蒸らすことによりコーヒーの成分が抽出されやすくなります。

 2回目、40秒〜1分20秒、味を抽出。 1回目の開始時より40秒経ったところで+30g(60gになるまで)投入します。

 中央に500円玉台の円を描くようにお湯を投入します。深煎りの豆は大きな円を描くように全体にお湯を投入すると、過剰抽出により苦味や雑味が抽出されやすいためです。

 3回目、1分20秒〜2分前後、味の濃さを調節。 2回目の開始時より更に40秒経ったところで目標の150g(粉がお湯を吸収するため150cc抽出するには+10gの160gまで)になるまでお湯を投入します。

 ここでも中央に500円玉台の円を描くようにお湯を投入。

抽出完了

 お湯が落ちきったところでドリッパーを外して完成。粉の中央がくぼみ、その周りに土手ができていれば成功です。

 深いコクと程よい苦味、スッキリとした味わいのコーヒーをお楽しみください。

まとめ

ネコ

焙煎によって少しずつ淹れ方が違ったにゃ!

カエル

そこが「ある程度」の壁を超えるテクニックだよ

ネコ

とはいえ覚えるのが大変にゃ

カエル

複雑に見えるけど基本は同じ。まずは一つ覚えよう

 浅煎り~深煎りの豆の淹れ方の違い分かりましたか?温度、重さ、時間、お湯の注ぎ方に加えて豆の焙煎度に合わせて抽出方法を変えることがポイントでした。

 抽出のプロセスが固定されることによって味が安定し、焙煎度に合わせて抽出方法を変えることで豆本来の味が引き出されます。その結果、誰でも美味しいコーヒーを毎回淹れることができるようになります。

 冒頭にも話しましたがコーヒーの淹れ方は千差万別、様々な流派やスタイルがあります。 ここでご紹介した淹れ方はあくまで、カエル自身が探求と実践の中で見つけた一つの答えです。

 この淹れ方を忠実に守って進むもよし、基本に据えて自分なりにアレンジするもよし、自由に活用してコーヒーライフを楽しんでください。

【どこで​買う?​】美味しい​コーヒー豆の​探し方​ ネコ コーヒー豆はどこで買うのがオススメなのかにゃ カエル 近所の専門店で買うことをオススメするよ ネコ 近くに専門店...

CTAサンプル

これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。